2011年4月11日月曜日

ひろしま映像展2011感想

ひろしま映像展2011にスタッフとして関わった感想など。
ひろしま映像展

もともと、ショートフィルムや映画、ミュージックビデオが好きなため
ひろしま映像展には2008、2009年にお客として参加していました。

今年は人員不足ということでいつのまにやら手伝うことに。

手伝うと言っても、やったことはフライヤー配りや知り合いなどに声かけて集客したり
当日の雑用くらいしかできませんでしたが。
あとは著作権の問題等でBGMが通常の曲は使えないため知り合いの曲を使わせてもらう交渉をしたり
あと、少しだけですが選考もお手伝いさせてもらいました。

自分が関わったのは初日の予備選考会と最終の上映作品の決定と上映順を決めるという大事なところ。
映像作家や映画監督などとは違う観客の視点で選ぶことができたと思っています。
何度か行われた予備選考を通過した作品は20数本程度あったかと思います。
その中で9本くらいは確定していたのですがあとの作品は甲乙付けがたく
最終的に時間の枠内で収めないといけないのでどれかを外さないといけないのですが
どれを残して、どれを落とすか本当に悩みました。

自分がプッシュした作品は
川村清人 / forgive
山本亜希 / 街灯りのむこうに

forgiveは役者のキャラに妙にリアリティーがあったのと、全体的な映像のクオリティーの高さ
街灯りのむこうにはポストプロダクションへ力を入れた作品がほかに少なかったのと、全体的に暗い作品や重たい作品が多かった中で明るい作品だったことなどが自分の中での評価の対象になりました。

実際に得票数を見ても同じような感想を持った方が多いのではないかと思います。


予備選考は数回しか参加してないため、観ていない作品の方が多いのですが
本選に残らなかったものの印象に残ったものには
山口直哉 / 短編映像作品「死神」

香西志帆 / カインの畑-阿部家の絆編-
岡本章裕 / むぎわらぎく
などがありました。


一番好きだった作品は受賞こそは逃したものの受賞作品に次ぐ得票数だった
松居大悟 / ちょうどいい幸せ

童貞のこじらせ具合が上手に表現されており、観客の笑いも一番多かったかと思います。
また、説明的でなくストーリーをわかりやすく表現しており自分の好みな作風でした。
(作品ではっきりとは説明していないが主人公は高学歴だが就職しておらずダラダラ実家暮らしをしているだろうなど)
細かいネタをいれてある作品は何度観ても面白い。



批判的なことを少し書かせていただく。
フィルムトライアスロンで香西志帆監督とお話したときに感じたのが
自主制作だということで役者やスタッフに遠慮してしまうところがあるのだろうということでした。

しかし、映像を作っているのは観てもらうためであろうから妥協は許されないと思います。

いろいろな作品を審査するという視点で見たときに
自己満足で終わっている作品は観客に失礼であると思いました。
中川究矢 / 進化 でもそのような意見がありたいへん共感できました。

また逆に
始まりがマスタベーションでもそれが昇華され素晴らしいものに
オナニーであってもそれが人々を魅了する
自分が自主制作に求めているものはそんな作品なんじゃないかなと最近思います。
またいろいろな監督さんたちの才能溢れる作品が観られることを楽しみに待っています!!


映像に関しては技術の進歩とともに本当にどんどんクオリティーが上がっているのを感じます。
デジタル一眼レフの映像はミュージックビデオなどの映像が好きな自分には本当にツボ。
アニメーションもこれからますます期待ができます。
音にももっとこだわる方が増えるといいなぁ。


フィルトラでひろしま映像展は傾向と対策がないって話がありましたが
本当にそう思います。
まだ3回しか参加してませんが、毎回いろんなのがあって面白い。

個人的には2009年の
青木純 / スペースネコシアター
みたいなギャグはもっと増えて欲しいですね。


最後に、
今回ひろしま映像展で使わせていただいたBGMとオープニングの音楽は
LeggysaladというTomoaki MatsuiYukiya Mitsunagaによる若干20歳のエレクトロユニットの作品です。

使用を許可していただいたとーまさんとケビンさん本当にありがとうございました。

オープニング使用曲:people floating in the atmosphere
下記サイトでダウンロードすることができます。
http://leggysalad.com/works.html

またこちらよりLeggysalad / Stationを購入することができます。
気に入った方はぜひ購入お願いします。
Beatport


今年は去年と同じくらいお客さんが入ったようで来てくださった方々も満足したという声が多く
ひろしま映像展2011は無事成功したと言っていいと思います。

でも個人的にはもっとお客さんを呼べたらなぁと思いました。
全盛期はお客さんが入りきれないで帰ってもらったこともあったそうです。
やっぱり観客が選ぶという審査基準がひろしま映像展の最大の売りであると思っているので
審査の公平性やいろんな視点からの評価ということを考えると1人でも多くの映画好きに来てもらいたい。

また応募作品ももっともっと増えてさらにレベルあがっていって欲しいと思います。

ですので、これを読まれた方はぜひともひろしま映像展の宣伝お願いします!!


あと、スタッフの人数が少ないようなのでぜひ協力してくださる方を募集してます。

ひろしま映像展2012も開催されるといいなぁ。