2009年3月6日金曜日

ぼくの血となり肉となった五〇〇冊 そして血にも肉にもならなかった一〇〇冊/立花 隆


 立花 隆は読書量が多いことで有名な人であるが、読書歴についての本をいろいろ書いている。その中の一つがこのぼくの血となり肉となった五〇〇冊 そして血にも肉にもならなかった一〇〇冊である。
 前半はインタビューアとの会話形式、後半は雑誌で連載している私の読書日記のバックナンバー。本についてだけでなく著者の大学時代や週刊文春を辞めた後の仕事などにも触れられており面白い。
 紹介されている本は少々偏りがある気がする。紹介されている本を数冊読んでみたがノンフィクションものなので興味関心がある分野ならさくさく読めると思う。また難しい本を紹介する場合には先に読んでおいた方がいい簡単な本も紹介してくれているので安心だ。
 不満点をあげると、インタビュアーの質が残念なのや田中角栄研究の話が多いのや科学的な分野をややいい加減な知識や理解で語ってしまっているところが見受けられるなどがある。

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